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町の中で見かけるお年寄り
暑い日差しの中。
よろめきながら歩く姿を見る。
気になる。
健康の為に歩くのは良いが・・
ちょっと体調を崩せば動けなくなる。
歳を取るとはそう言うものだと思う。
必要になった時に必要な支援。
受けられるのだろうか?
介護保険が始まってから10年。
少しは体制が整ったのだろうか?
不信と不安を感じる。
椅子に座ると空気の音が聞こえる。
トンネルの中に入った時に聞こえる音に似ている。
千葉県の手賀沼に素敵な椅子がある。
沼のサイドにポツンと椅子がひとつ置かれている。
・・・。
ひとつ置くことで・・
広い空間の中にひとりだけの場所が生まれる。
椅子に座ると顔の両サイドの視界が遮られる。
視点は湖畔だけを見つめることになる。
「落ち着く」
人の気配の感じない空間が生み出されている。
大胆にみごとに作者の意図が演出されている。
「むふふ・・」
製作者の夢・・かな。
沢山のしがらみや人の中で行き交う社会。
ひとりになれる空間をつくり出す椅子は貴重だ。